ここでは死なない
雨が上がった日曜日、暖かい格好をして町へ繰り出した。
スウェットのパンツにスニーカー、丈の長いコート。マスクを下に下げて風を顔に感じる。
枯れ葉のにおいがして湿度がちょうどいい。
今年は様々な出来事があって自分の弱点と向き合う機会を作った。メンターアプリを入れ分析した。
久し振りに南国へ渡航した。背が高い建物、見渡す限りの青空。
スマートフォンの画面はほぼ見ずに上ばかり見て歩いた。呼吸が楽になっていくらでも歩いて回れそうだった。
顕著に思ったのは海が無い場所で死ねないということだった。
何れ自分で死を選ぶとしても海が近い場所で死にたい。それだけはっきりした。
あと、旅こそ人生だ。円安で薄給だけど来年も旅に出る。
calm
文章を書く気分なんだ。
部屋の天井に浮かんでいる言葉をキャッチしている。
喧騒
今までの怪我や手術の話になった時
数年前に手術をする事になり、その際に出血多量で輸血が必要になる場合があるため
事前に自分の血を採血して保存をした話をしたら
死ななくてよかった、と友人に言われた。
あの時、総合病院の一室
看護師さん達が他愛もない話をしながら
採血を見守ってくれていた。
自分の血液が管を通る様子を見ながら
出血多量で手術中に死ぬかもしれない可能性についてぼんやりと考えていた。
今ではぴんぴんして笑い飛ばせる話で
軽い気持ちで話したけれど
手術の準備をしている時は死を隣に感じていた。
死ななくてよかった、と言ってもらえるなんて
あの時は想像すらしていなかった。
休日の空は快晴で
友達とコーヒーを飲み
他愛もない話をした。
瞑想と雨
夢を見たけれど内容は言わない。
smart
突き詰めるところ
自分を上げるしかないのだ。
できないことも多いけれど
そこにフォーカスしたら終わりだ。
できていることを信じて
大切にしていく。
できる限り美しくありたい。
姿勢や見た目が格好良くありたい。
何よりも大切にしたいのは
自分に無理をさせないことだ。
幾度も無理をさせたからわかる。
食べたいものを食べるために健康でいて、
伸びやかにいるために感性をおろそかにしないで
そして必ずできると信じることだ。
合う
書きたいから書くのよ。
そこに意味も由来もない、誰かに評価される必要もない。
今のこの感情を出したいから書くのよ。
音源
外気は春だった。
マフラーを巻いてコートを着て外へ出て、
街を歩く人が薄着なことに気付く。
風は吹いていない。
駅前の雑踏の中マフラーを外すか逡巡する。
レコードを買いに駅前の歩道を渡る。
真剣にお目当てを探す人々、お昼にしてはなかなか盛況だ。
邪魔をしないようにするりとレコードの棚の前に滑り込み
90年代以降7インチのシングルのカテゴリーを1枚1枚素早く探す。
レコード針をプレイヤーにセットする
重りの目盛を回して調整する
33回転か45回転かを選んでレコードに針を落とす
レコードにまつわる動作全てが好きだ。
丁寧で静かだと感じる。
細い駅前の歩道は飲食店がひしめいていて
学生や会社員でいっぱいだ。
左手の楽器店を横目に駅を目指す。
待ち合わせをしてお昼を食べに行く。
立ち止まって空気が春めいていることを肌で感じる。
鞄の中には3枚のレコード、
信号が青になって向かう人並
イヤホンを外した。