7.0h
仕事でいざこざがあった金曜日、
時間がとても長く感じる。
定時を過ぎて思い切って連絡をした。
今日、気付かぬ間に人にいやな思いをさせていて
それを本人から言われた。
万人に好かれるのは無理だし、
そんなことを望んでいないのはわかっている。
ただ、どこかで諦めていたのではないかとふと思った。
つらい、苦しい、大変、
そういうのを無意識に理解してもらえると思っていた。
他人はあくまでも他人なのに、共感してもらえていると勘違いした独り相撲だったのかもしれない。
そして近所のすごくおいしい焼肉屋さんで焼肉を食べた。
開店してまだ3ヶ月なのに、入れ替わり立ち替わりお客さんが来る。
凝り固まった自分を横にとりあえず置いておくように
人が焼いてくれるお肉を食べることに集中した。
人から敵意を向けられるのは本当に苦手で疲れる。
今まではそこで止まっていたけれど、相手がなぜそこに至ったのかを考えている。
ハラミ、ハツ、上ミノを食べたあたりで食事に集中できるようになり
追加でカルビ、ロースを食べた。
焼肉番長がいると話が早い。全て絶妙なタイミングで焼いてくれるのでお任せした。
人と食事をするということは
単に話ができる幸福感が勿論あるけれど、
おいしいを共有している内に、辛い事や悲しい事がひと時でも離れて
テーブルの周りには食事と相手しかいないという事実を噛みしめるから
幸せなのだと思った。
肩肘を張らずに生きていくのはなかなかできないけれど
何よりも大切なのは、自分を卑下せず
信じて見守ることだ、
そしてそれを大事にして生きていこう、と
寒空の下誓った。