SunaSet

数字と生活

567mile

福岡でとても素敵な男性に会った。

友人のパーティーで知り合い、初対面だったにも関わらず

深夜のラーメンに付き合ってくれ、帰り道近くの公園を散歩した。

 

2回目に会ったのは東京だった。

用事があるので北関東へ来る際、東京を経由するというので

お昼ごはんを一緒に食べた。

福岡で会った印象と変わらず、礼儀正しく食事の食べ方がスマートだった。

 

3回目に会ったのは再び福岡で

野外フェスを観に行った夏休み、福岡の街中を案内してくれた。

何回も福岡へは行っているのに初めての場所ばかりで

高台から見下ろす博多の町は言葉にならない位綺麗だった。

 

いうなれば普通の人だ。

10年前だったらその美しさの尊さに気付かなかったかもしれない。

福岡を愛し、夜は遊びに出掛け、地元の会社に勤め、

好きな食べ物を伝えるとおすすめのお店へ連れて行ってくれ

遠くから来たからと時間を気にせず名所へ案内をしてくれる。

食事をしていると食べ終わるペースをさりげなく合わせてくれて

自分の話ばかりにならないように適度に質問をしてくれる。

さらさらとよく食べ、よく笑う。

ただ、その「普通」ということが

どれだけ稀有な存在か、今ならよくわかる。

 

人を大切にする、という基本的な姿勢が

親御さんが彼をきちんと大切に育ててこられた感じがよく出ていて

うかつに賛辞を述べることができなかった。

 

美しい、素敵だ、格好いい、

そういう言葉では表せない「人としての正しさ」は圧倒的で

褒め言葉を口に出すのすらおこがましい気がした。

 

1069キロを経て戻ってきた今も

あんなに素直で真っすぐ育った人と結婚できる女性は

幸せだなと感じている。

 

その土地で生まれその土地で人生を過ごす人生。

そしてそれを疑わない人生。

あんなふうに生きることができたら、と思った。