SunaSet

日々と生活

1005-995

台風が近付いて気圧が下がったのを体の重さで知る。

こんな日は早く帰るに限る。

 

お盆明けはまだお休み中の人も多くて仕事は緩やかだ。

調べものをしながら旅行の計画を立てる。

 

旅の事を考えるだけで頭の霧が晴れていくのがわかる。

あの雑踏、自分を気にする人なんかいない電車の中、湿度の高い空気。

そうだアジアへ行こう。

 

日本は、特に東京は常に人の目を感じる。

電車に乗っていても、エスカレーターに乗るほんのちょっとした時間も

つり革につかまりながら隣の人や席に座っている人の視線を感じる。

 

その居心地の悪さを確信したのも旅に出てからだった。

一歩外へ出ると、電車の中でじっと人の事を見ている人なんていない。

そんなことをしたら喧嘩をふっかけられても文句は言えない。

 

なぜ日本人は不躾に他人をじっと見る事ができるのだろう。

レストランやカフェでも感じる。

見ていないふりをして注文した料理やケーキを見ている。

無意識なのだろう、と信じたい。

 

視線が重くない町へ行くために

LCCのチケットを更に値踏みするのだ。

 

 

 

 

 

 

0752

朝電気がついていないオフィスに足を踏み入れてから

お昼まで記憶がない位忙しく

いつの間にか時間はどんどん過ぎて行った。

 

こういう日に限って、各方面から問い合わせや確認事項が降ってくる。

プライオリティをつけながら、タスクが漏れていないか確認しながら

こういうのが好きだとはっきり思う。

 

忙しくて目まぐるしくてお茶を入れに立つのも面倒な位

やる事が山積みなのが好きなのだ。

例え小さな引っかかりでも、相手にとっての大きさは自分で測るものではない。

そうやってブラインドを下ろして自分で線引きをして

後ろは振り返らずに退社する。

仕事が好きだ。

 

もしかしたらここではない何処かで生活を始めるかもしれない。

そう考えた時に一番によぎったのは仕事だった。

この仕事は天職だと思っている。まだ離れたくない。

 

クレバーな人が好きだ。話が早くて時間の無駄がない。

相手の時間を時給で考えた時少しでも無駄を取らせないようにしたいと思う。

高給取りではないし英語がペラペラな訳でもない。

それでもきちんと今の場所に存在価値があると日々感じている。

 

昼が来たのに気付かない位忙しくても

心の中はとても静かだ。

常に考えている。次に何をするか、どう動くのか。

 

先は必ず明るいと根拠もなしに思っている。

おくらが安く手に入ったとかちょっといいビールをもらったとか

そういう事でいいのだ。

 

なんだか少し原点に戻った気がする。

 

 

 

 

 

 

567miles 再び

愛おしい、とあなたが口にした時

自分でも思いがけない言葉にびっくりした様子だった。

そんな感情が湧き上がってきた事に対しての驚きが

見えた。

私は理解したのだった。人を思うこと、それは煩わしさと表裏一体だけど

一瞬で許せてしまう何かが愛するということ。

23:52

それが大事であれば大事であるほど

踏ん切りは早い気がする。

 

20数年思ってきたことが

1つの出来事で迷わず振り切ることができた。

自分でも驚く、一日千秋だった思いは

次へ進めるステップとなったのだった。

 

今は目が開いている。

下向きや斜めからものを見るのではなく

見たいものを思う存分見ている。

 

悔しいや悲しいより

楽しいや恋を見つめている。

 

0.1

キリンのビールを飲みながら腕の細い指輪を外して

ずっと指につけていたらいつのまにか曲がっちゃったんだよねと言ったら

一度外した指輪を右手の薬指にはめてくれたけれど

そうやって指輪を左手にはめてくれる絵を

その時は10%の可能性もないと思ったのよ、

ほどよく酔いがまわった頭で。

 

1,189.8

私は目に見える美しいものを信じるのよ。

それを疑うようになったらおしまいよ。

 

311の1週間前

日本全国から集まって新人研修があった。

一緒に飲みましょうと声を掛けてくれたのは九州のチームだった。

それから5年、熊本で地震があって

思い出したことがある。

 

いつでも会えると思っていた。

大人になって移動に飛行機という選択肢が加わって

かんたんに飛べるような気分になっている。

 

だけども

実際に飛ぼうとしたら、休みを取り前後に予定を入れず

仕事を片付け引き継ぎをしてという段取りを踏む。

 

そうこうしている内に

1年で行ける場所は数が限られる。

 

じゃあ、とりあえず置いといて

会いたい人はだれ。

 

思い出した、そして想像する。

友人が捧げてくれたFairground AttractionのPerfectを思い出す。

Life is too short

その一文が耳に止まる。

 

だれ、何をしたい。

かんたんな事実。

 

022610

10年前の2月26日にイベントを立ち上げた。

10年って。

 

学生の時の10年ってものすごく長い時間で

中学校高校大学でやっとこ10年だ。

その時の10年間、ずっと一緒にいた人は何人くらいいるだろう。

 

働き出してからの10年

もう思い出せない位色んな人と色んな出来事があった。

思い出したくないことも何度も思い出したいこともある。

 

オールナイトのイベントの後の眠る時間が長くなり

土日のいずれかは予定を入れずに家で休むようになり

意識はしなくてもそうやって休憩をする時間は増えている。

 

10年前の夜は今でも手に取るように思い出すことができる。

それははっきり何度でも思い出したい夜だ。

色鮮やかでキラキラした粉が夜明けまで降り注いでいるような

呼吸するのさえも楽しさで苦しくなるような夜だった。

 

10年前に初対面でイベントで隣り合わせたお客さん同士が

ずっと繋がっていて気軽に遊ぶ友達になっているなんて

誰が想像できただろう。

その中の何組かは結婚をし、生活をはぐくんでいる。

 

あなた達はずっと素敵で

出会ってから今までを四六時中知っている訳ではないけれど

変わっていないよ。

 

そのままでいて。

くだらないなんて言わないで、恋愛を繰り返して

お酒の失敗を笑い話にして、それでももう1杯飲んじゃうような

どうしようもなくても愛さずにはいられない

ずっとそのままでいて。

 

そんなことを考えながら、渾身の一曲をかけた。